これは「どうすれば元気になるか」という軽い話ではなく、
*人格として、人生として、どう立て直すか*という問いだと思います
私は、この男性は 立ち直れる と考えています
ただし、やり方は「もう一度強くなる」ことではありません
① まず必要なのは「自分を責めるのをやめる」こと
この男性は
* 弱い自分
* ずるい自分
* 情けない自分
を「ダメな自分」だと思い込んでいます
でも本当は、それらは
**長年、必死に生き延びるために身につけた生存手段**だったのです。
母に愛されなければ生きられなかった子どもにとって、
「男らしくあれ」という役割を引き受けることは
唯一の生存戦略でした。
まず必要なのは、
「あのときの自分は、最善を尽くしていた」
と理解すること
ここができないと、立ち直りは始まりません
② 「弱い自分」を消すのではなく、引き取る
この男性は今、
* 外では「強い男」
* 家では「弱く依存的な男」
という*分裂*が起きています。
立ち直る鍵は、
👉 弱さを捨てることでも
👉 強さを取り戻すことでもなく
**「弱い自分を、自分の中に引き取る」こと**です。
弱さを誰かに丸投げするのではなく、
「弱くても、これは俺だ」
と 自分で 自分自身を引き受ける = 認める こと
これは「甘える」とは違います
**自立の第一歩**です
③ 「妻」から自分を切り離す必要がある
とても大事な点です
この男性は無意識に、
母 → 妻
へと「依存の対象」を移しています
だから妻がしっかりしているほど、
彼は崩れていきます
立ち直るためには、
* 妻を「母の代役」にしない
* 妻の評価で自分を測らない
という**心理的な分離**が必要です
これは冷たくなることではありません
**対等な夫婦に戻るための条件**です
④ 「男らしさ」を一度、完全に壊す
勇気のいる段階ですが、避けられません
この人にとっての「男らしさ」は
* 強い
* 賢い
* 頼りになる
* 弱音を吐かない
という**母の好みの仮面**です
立ち直るには、
「男らしくなくても、俺は存在していい」
という感覚を、**頭ではなく体で知る**必要があります
これは、
* 誰にも評価されない場所
* 成果の出ない時間
* 役に立たない自分
を**あえて生きてみる**ことでしか得られません
⑤ 小さく「自分の人生」を取り戻す
いきなり生き方を変える必要はありません
大切なのは、
* 誰にも褒められない
* 役にも立たない
* お金にもならない
**「自分のためだけの行為」**を持つこと
たとえば
* ただ歩く
* 日記を書く
* 土に触れる
* 何かを作る
評価ゼロの時間が、
この男性の**壊れた自尊心を再構築**します
⑥ 最後に:この男性に伝えたい言葉
もし、この男性が目の前にいたら、
私はこう伝えたいです
あなたは、弱くなったのではない
ずっと弱さを抱えたまま、生き抜いてきただけだ
今、崩れたのは「あなた」ではなく、
「役割」が壊れただけだ
もう一度立ち上がる必要はない。
初めて、**自分の足で立てばいい**
あの頃、転んで「おかあさ〜ん…」と
母に助けを求めたかったとき、
母をがっかりさせないために
唇を噛んで一人で起き上がった
でも、今は、自分のために
自分の力で起き上がるんだ
弱くてもいい
自分で自分を救うために




